※ この記事は個人の体験談であり、医療アドバイスではありません。症状についての判断は必ず医療専門家にご相談ください。
入院は突然に | 発症〜入院まで
マレーシアに来て1週間以内のある日の夕方、それまで元気だった当時2歳児が夕方突然嘔吐を繰り返しかなり焦りました。
かなり焦ったままなんとか大きな病院を探し、そのまま入院になりました。
右も左も分からない土地で、自家用車もなく、英語も満足に話せない状況で、「どこの病院に行けばいいの?」「何を持っていけばいいの?」と頭が真っ白になったことを今でも覚えています。
この記事では、マレーシアで1年半に3回の子どもの入院を経験した私が、
- 病院の探し方
- 移動手段
- 当日の英語対応
- 入院持ち物リスト
をまとめています。
「もしものとき」の前に読んでおくだけで、あの夜の私よりずっと落ち着いて動けるはずです…!
とにかく「落ち着く」が一番むずかしかったです。
- 1回目渡航1週間目。2歳児突然の複数回嘔吐。ラマダン期間で徒歩圏内の病院は休業中。自家用車がなかったためGrabでパンタイの緊急外来へ。
- 2回目渡航3週間目。突然の熱痙攣。かかりつけクリニックはまだ休業中。メッセージで緊急対応してもらいながら自家用車で大病院へ。
- 3回目同年の年末帰国前。高熱と熱痙攣(後にマイコプラズマと判明)。
自家用車でパンタイホスピタルへ。3回目ともなるとかなり冷静に動けるようにはなっていた。
3回も経験してしまったことで、「次はこうしよう」が積み上がっていきました。
この記事では通常の外来ではなく、時間外の緊急外来での入院の流れを書こうと思います。
お礼
当時やはりsuniさんの記事にお世話になりました。本当にありがとうございました。
病院はグレンイーグルスとのことで、詳細は違ったのですが「海外で母子付き添い入院した」という事実が心強く感じたのを覚えています。suniさんは英語堪能なのでかなり状態は違うのですが、私にとって海外の孤独感は強烈だったので「私だけじゃない」と思えたことが助けになりました。
#7119はない!?マレーシアで病院を探す直接電話が基本
子どもの様子がおかしいとき、大きな病院に行くか迷いますよね。
困ったことに日本の「#7119」のような相談窓口はマレーシアにはないようです。
- 病院に行くかどうか?
- どの病院にするか
- 移動手段を決定
- 整理と簡単な入院準備
自分で判断して直接電話することが基本のようです。
初めての高熱・嘔吐複数回の症状がでたときは、最初は近所のクリニックにいったのですがラマダンで対応がなく、焦りながら緊急外来がある大きな病院に行きました。
病院への連絡方法
KLにお住まいの方におすすめなのは、私も利用した日本語通訳さんがいる「パンタイホスピタル(Pantai Hospital Kuala Lumpur)」です。
以降は、なにか大きな症状のときはこちらの病院を利用しています。
おすすめ理由としては通訳さんが3人いるので対応してもらいやすいからです。
📍 パンタイホスピタル(Pantai Hospital KL)
- アクセス:KL中心部から車で約15〜20分(渋滞なしの場合)。
- 安心ポイント:日曜の夜間など、通訳さんが非番の時でも、電話に出てアドバイスをくれることがありました。日本語通訳スタッフ在籍。電話での問い合わせ対応あり
- 時間外に電話しても対応していただけた…!(非番の通訳スタッフの方に感謝)
- 住んでいるエリアからの所要時間をGoogleマップで事前確認しておくと安心です
- Pantai Hospital Kuala Lumpur パンタイ病院:公式サイト
- 日本語の通じる病院・クリニック:こちらに日本語通訳者さんたちの電話番号が載っています。
クリニックの活用
連絡先(WhatsAppなど)を知っていれば、緊急時にメッセージで指示をくれることも。
KLにはたくさん日本語が通じるクリニックがありますので、まずはメッセージを送ってみることをおすすめします。
⚠️ ラマダン期間は特に注意
ラマダン中は基本的に日本語対応クリニックの営業時間も短縮されます。ただし、クリニックの連絡先を登録しておけば、メッセージで緊急相談に乗ってもらえる場合があります。
2回目の入院時、夜中のメッセージに次の病院の連絡先まで教えていただき、本当に助かりました。
🚗 移動手段の比較
日本なら救急車を呼びますが、マレーシアでは交通渋滞が激しく、自分で動いたほうが早いケースも多々あります。
- Grab:自家用車がない時期に活用。夜中でも呼べるが到着まで時間がかかる場合あり
- 自家用車:2回目以降はこちら。タイミングを選ばず出発でき、荷物も積める
- 救急車(999):意識・呼吸が正常なら自力移動の方が速い場合も。ただし迷ったらかける
【重要】出発前の10分で準備すべき「マレーシアでの入院・持ち物チェックリスト」
緊急時でもこれだけはバッグに放り込んで置くと良さそうなものリストを作りました。
自分用にカスタマイズしておくと良さそうです。AIChatに頼むともっとパーソナライズしてくれます。
必須の持ち物リスト(PDF・画像化と印刷もあると良いと思います)
我が家は医療書類はポーチにまとめて、すぐに持っていけるようにしています。
- 子供のパスポート
- 母子手帳の英訳版
- 日本医師の紹介状(もしあれば、スマホに画像保存しておく)
- 親のパスポート・保険証券
スマホだと見せている間は翻訳を使えずもどかしいときもあるので、現物・印刷を持っているとよりスムーズだと思います。
入院の準備について
私の個人的見解として、呼吸・意識・意思疎通可能か、が確認できていれば、熱痙攣や高熱・嘔吐の場合は10分ほど入院準備に使ってもすぐに状態が急変したりはしないと経験上感じています。
準備した状態で行く方が受付・問診がスムーズになり、結果として診察やその後の対応が早くなります。
とりあえず緊急外来で受診するときに、入院になるかわからない状態でも、入院になる可能性が1%でもあれば、最低限以下のものを持参しています。
10分くらいで、1泊分をばーっと大きなリュックに詰めます。
1泊目以降は家族に不足分を持ってきてもらう想定です。
病院にもよると思いますが、パンタイホスピタルは売店もキャッシュレス決算(クレカ・QR)できるので現金などは持っていかなくても大丈夫だと思います。
衣類・防寒対策(重要!)
- 汚れても良い親の上着(厚手のセーターやカーディガン):病室は20度以下の設定もしばしば。
- 汚れても良い子供の上着・長ズボン:寒いので自前を重ねます。
- 親の着替え:まずは最低1〜2日分。洗濯ネットをセットで持っていくと夫に中身をいちいち見られずに丸ごと洗濯してもらえるのでおすすめ。
- サンダル(クロックス等):シャワーとトイレが共通で床が濡れているため、スリッパはおすすめしません。着脱しやすく洗いやすいビーチサンダルやクロックスタイプがおすすめです
パンタイは洗濯機はたしかなかったと思うので身内に着替えの追加・選択を頼みました。
病院内は「極寒」です。設定温度が非常に低いので、大人も子供も厚手のカーディガンやセーターを必ず持ってください。重ね着が基本です!
子供のケア用品
- 子供用歯ブラシ・歯磨き粉:パンタイは病院セットには大人用しか入っていません。
- おむつ・おしりふき:多めに。売店に行く余裕があるタイミングまで保たせるように
- お気に入りのおもちゃ・絵本:検査の待ち時間がとにかく長いです。
- タブレット:YouTubeなどは必須の「精神安定剤」になります。
- (あれば)気を逸らす飲み物・お菓子:アレルギー対応のお菓子は売店では売っていないのでうちは持参しました。
- (あれば)使い慣れたマグ・カトラリー:病院のコップを嫌がる子も多いため。
親の付き添い便利グッズ
- ネックピロー・アイマスク・耳栓:相部屋(2人部屋)の場合、椅子で寝るための必須装備。
- 織物シート(パンティライナー):着替えに帰れない状況で、下着を清潔に保てます。
- スマホ用モバイルバッテリー:コンセントがベッドから遠いことがあります。
- 日本のお菓子・インスタント食品:病院食が口に合わない時や、夜中にお腹が空いた時用。
- 充電器:YouTubeなどは必須の「精神安定剤」になります。個室でも見れない部屋があります
- インターナショナルアダプター(コンセント):パンタイホスピタルはマレーシアコンセントだったので持参がおすすめ
個室の場合は(椅子に比べれば)割と寝心地の良い大人用ベッドがあるが、2人部屋のときはベッドがなくリクライニング椅子のみだったのでネックピロー必須でした。寝ずに子の介助は無理。
部屋も明るいのでアイマスクあると良いです。個室を希望しても、個室があくまでは2人部屋に通されるので、寝れる装備は持参推奨です。
ただ、何もなしに飛行機で爆睡できる人はいらないかも。
衛生・バス用品
- フェイスタオル:貸し出しがない、または質が悪いことがあります。フェイスタオルがあればバスタオル代わりにもなります。パンタイはバスタオル貸出有り
- シャンプー・石鹸類・洗面具:パンタイホスピタルは入院セットに入っています。
- 保湿剤:子どもと大人が使える全身用があると安心
- (余裕があれば)クレンジング(拭くだけウォーター)
- (余裕があれば)日焼け止め
- (余裕があれば)マウスウォッシュ:歯磨きの余裕がないとき用に
- (余裕があれば)虫除け。パンタイはで入口付近は蚊がいます
パンタイはドライヤーの貸し出しがありました。
【移動中に行うこと】症状を整理しておくとよい
もし気持ちに余裕があれば、移動中に症状をメモを作成し、英語が苦手なら事前に翻訳しておくとこの後の工程がスムーズかと思います。
音声入力にすれば子どもを見ながらメモできます。
パニックで英語が出てこないことを想定し、スマホのメモ帳や翻訳アプリをフル活用しましょう。
- いつから具合が悪いか?(Onset)
- どのように異変があったか?(Symptoms)
- 食事と水分の量は?(Intake/Output)
- 懸念点(例:うちは乳製品アレルギーがある、など)
最近はAIに頼むと詳しく作ってくれます。
英文作成後、日本語翻訳を書け直して日本語で内容を確認しておくと良いと思います。
緊急外来から入院まで—当日の流れと英語対応【パンタイホスピタルの場合】
ここからは、パンタイホスピタルの場合の入院エピソードとなります。
病院についたら
受付で「English Beginner(イングリッシュ・ビギナー)」と伝えてください。
これだけで、スタッフは易しい単語を選んでゆっくり話してくれます。
診察までの流れ
私たちは緊急外来の受付に行きました。
- 病院に着くと、まずは受付
- ここで用意しておいた症状のメモを見せます
- パスポートのコピーをメールで送るように指示されます
- 緊急外来用のロビーで待ち、名前を呼ばれたら奥の簡易ベッドへ。
- 30分〜1時間ほどで採血などが始まります。混み具合によります
- 2歳児と女性なら簡易ベッドでギリギリ一緒に横になれる
- ↑休めるうちに休む
- この簡易ベッド待合室はかなり寒いので注意。
「Excuse me, can I have another blanket?」(毛布をもう一枚いただけますか?) マレーシアの病院の毛布(青いやつ)は薄いので、2枚借りるのが我が家の定番です。
その後、緊急性が高いと判断されるとすぐに問診が始まります。
やや待つときもありますので、そのときは症状メモを補完したり、YouTubeなどを見て待つ必要があります。
受付待合室には飲水はおいてあります。
緊急外来で実際に使った英語フレーズ
「I’m an English beginner.」と伝えるだけで、医師も看護師もシンプルな英語で対応してくれます。これは本当に効果がありました。
時間外外来では通訳さんの勤務時間外無ことが多いので以下のフレーズだけでも口鳴らししておくとよいかと思います。
Excuse me.すみません(話しかけるとき)
I’m an English beginner. 英語が苦手です。/英語初心者です。
Can you speak slowly?ゆっくり話してもらえますか?
My child has a high fever and had a seizure.子どもが高熱で痙攣しました
She / he vomited multiple times.何度も嘔吐しました
She / he has a milk allergy.乳製品アレルギーがあります
Can I have another blanket?毛布をもう一枚もらえますか?
Can we remove the IV for a while?点滴を少し外してもらえますか?
Could I borrow a hair dryer?ドライヤーを借りられますか?
入院の判断
検査結果が出ると、医師から「入院か、帰宅して様子見か」を聞かれます。
不安だったので入院(Admission)を選びました。
初回のときこのあたりは正直全く英語がわからなかったので、翻訳アプリを介してやり取りしました。文明の利器。
3回目の頃には英会話クラスの成果でかなりコミュニケーションが取れるようになっていました。
休日なのに近所だからという理由で飛んできてくれた小児科の先生もいました。
本当にありがとうございました。
個室か相部屋か
個室は別料金です。たしか1泊RM300以上でした。
個室(Single Room)なら親も一緒に寝られますが、相部屋はベッドがなくリクライニングチェアのみになるので、覚悟が必要です。
部屋までたどり着くと、水も飲めます。
個室
ベビーベッドバージョン

3歳の時のベッド

相部屋
相部屋の場合、付き添い人が父親なこともありました…!!便座が上がったトイレは衝撃でした。


小児科入院施設内
1〜2畳くらいの遊べるスペースもありました。
英語ですが絵本もや児童書も数冊あり、7歳くらいの子も読みに来たりしていました。
院内ロビー
1Fロビーに飾られてたクリスマスツリー。
かなり広く、クリスマスシーズンはクリスマスツリーもあります。

1Fには
- 飲食店
- コンビニ
- カフェ
- おもちゃ・本屋
- フルーツ屋
- パン屋
- お花屋
などがあります。

クリスマスシーズンは入院中の子どもにクリスマスプレゼントを寄付できます。
入院中の過ごし方と知っておきたいこと
💡 深夜〜朝まで:日本語通訳さんが来るまでの乗り越え方
- 子どもが寝たら自分も必ず休む
- 看護師への質問は翻訳アプリのテキストを見せるだけで通じる
- 朝になれば日本語通訳スタッフが来てくれるので、それまで乗り切ること
- とにかく休む。
院内設備とご飯の調達
子どもの病院食
パンタイホスピタルでは子どものごはんは病院のアプリから注文でき、点滴を外してもらえれば子どもと1階への散歩も可能です。
初回入院時は、口頭で朝ごはんを伝えていたのでアプリにかわりかなり楽になりました。またアレルギー対応を忘れられてしまっていたこともあったので注意が必要です。

病院食は選べるメニューで
- 食パン + ジャム + ジューズ
- ご飯 + 野菜(だいたいナスやブロッコリーなど) + 鶏ひき肉 + ジュース
みたいなメニューが3食でます。ハラル。写真取る心の余裕はなかったです。結構美味しかったのですが、息子は食べなかったのでほとんど私が食べました。
あと10時か3時か忘れましたが、スナック+ジュースも出ます。
親の分
院内にはファミリーマートがあり、おにぎりなども手に入ります。食べ慣れた日本の食品に安心しました(おでんは辛めでした)。
といいつつ、私は台湾麺を食べたりしていました。

中華系のお店が貼っていて、お米物、麺類、パンなどが食べられます。
まとめ|「もしものとき」を、今日準備しておいてください
- 10分の準備が、病院での対応をスムーズにする
- 症状メモ+翻訳アプリで英語ゼロでも問診は乗り切れる
- ラマダン中でもクリニック連絡先があれば相談できる可能性あり
- パンタイホスピタルは夜間・休日でも日本語対応の可能性あり(ほぼ無い)
- 持ち物は「寒さ対策」「ビーチサンダル」「モバイルバッテリー」が命綱
- 朝になれば日本語通訳さんが来てくれる——それまで乗り切れる
渡航一週間以内にほとんど荷解きもできておらず、英語もできず、心の準備がないまま夜の病院に飛び込んだ私でも、3回の入院を乗り越えました。
この記事を読んでいる不安な方に、少しでも寄り添えますように…!ふんばれ!
※ この記事は個人の体験談であり、医療アドバイスではありません。症状についての判断は必ず医療専門家にご相談ください。
※この記事は、筆者がマレーシア在住中に実際に体験・利用した内容をもとに作成しています。サービス内容や条件は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。
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